「孫見旅」から「みちのく三大桜名所」花見の旅


   


みちのくにも遅い春がやっときて、花盛りのこの季節も日々刻々と変化する気象に振り回される。
春模様の温かい陽気の翌日には、空から突然雪が舞いだしたりするのも北国だ。

そんな季節の移ろいを肌で感ずるのも一興と、桜の花を追う旅を計画した。

Webで調べてみると「みちのく三大桜名所」というカテゴリーがある。
弘前公園「弘前城跡」(青森県)、角館「桧木内川堤」「武家屋敷通り枝垂れ桜」(秋田県)、
北上「展勝地公園(北上河畔)」(岩手県)呼ばれている東北の桜名所があることを知った。


この三ヶ所を花見必須条件として、できるだけ多くの桜を見てこよう!
というのが今回の旅のコンセプトだ。
そしてまた、沖縄在住の次女ファミリーが上京する計画もあるので、
この際、わが一家のミーティングも計画した。
私たち夫婦にとっては「孫見旅」も重要なポイントとなったのであります。
が、しかし、、、わが家の基本方針である「夫婦別遊」は今回も変わることなく、
私は「つぶ丸」で先行出発し「孫見ミーティング」後は夫婦別遊後それぞれ帰宅することで意見が一致。
カミさんは往復新幹線の旅とすることになりました。

2007年
4月20日(金)

早朝(深夜)2時、大汗をかいて目覚めて着替えた。
早朝4時、またも寝汗で目が覚めて起きてシャワーを浴びた。
なんか怪しい?疲労からきた風邪か?熱が出てウィルスをやっつけてくれればそれでいい。
そのまま起床してゆっくり出発準備。
07:45自宅を出発、まだこの時間だと通勤渋滞もない。
09:05道の駅七戸、青森産ニンニクを土産にほしいというオーダーに応える。
10:25道の駅三戸、トイレ休憩。
12:00道の駅石神の丘、昼食&大休憩。13:10出発。

ラジオで盛岡桜開花の情報あれど見える範囲に桜なし
15:00道の駅石鳥谷、トイレ休憩。
水沢あたりから桜の花6〜7分咲き、道路脇の古木にも花が開いて美しい。
16:50「悠久の湯・平泉温泉」到着。
ここは「平泉町健康福祉交流館」の温泉施設、タオル付きで500円。
が、、、ちょっとぬるい。サウナで無理矢理身体を温める。
もしかすると少し熱っぽかったか?
すぐ側の毛越寺庭園を横目に見ながら、道の駅厳美渓を目指す。

18:30道の駅厳美渓着。
本日はここで駐車場泊にする、今夜も休肝日。というより飲みたくない。
カレーライス、味噌汁、ブロッコリーとトマトのサラダ。
食欲はあるが、鼻水が、、、やはり風邪を引いたか?
ということで早寝することにしました

4/21(土)

道の駅厳美渓を早朝04:50出発し一路南下する。
築館 桜八分咲き
大和 桜満開 仙台も桜満開
いつものように仙台から岩沼。岩沼から国道6号線に入る。
道路際の桜も満開、里山笑う福島県浜通りは良い雰囲気、花見気分を盛り上げてくれる。

福島県相馬市「道の駅そうま」で大休止しつつ情報収集。
どうやら相馬市内の桜の名所が中村神社、この地を治めた相馬氏の居城跡のようだ。
早速立ち寄り「花見第一号」とすべくナビをセットする。
危うい地上高3mの立体交差を冷や汗ものでクリアして現地到着する。

 

 

満開の桜を堪能し、相馬一族を祀る神社を一回りして駐車場に戻る。
地元の方らしい同年配のオッサンが話しかけてきて「車内を見せてくんねが?」
魚釣りをメインとする趣味に使うクルマを検討中とのことであれこれ語り合う。
まあ、どれをとっても「帯に短し襷に長し」「懐に優しくない」のは事実だよねえ!
沢山悩んで自己解決してほしい!とお別れした。

いつもの「道の駅ならは」で昼飯休憩。温泉入浴にはちょっと早すぎる。
明日の「孫見ミーティング」でカミさんと長女ファミリーを拾う場所と時間を調整して、
今夜の宿泊地を「道の駅たまつくり」と決めた。
さて、入浴場所をどこにするか?
Web検索して、ほっとパーク鉾田を発見! 道の駅たまつくりからもさほど距離はない。
ということでナビセットして出発!
ナビの案内も近づくといい加減になって通り過ぎた(^^;
細い分岐点を見落とした私がいけないのだが。。。最終地点では、
よーく確認することの必要性を再勉強させられた。
入浴料800円は関東では仕方ないか?中身からすると500円がいいところだねえ!
入浴後、暗い夜道を10kmほど走って宿泊地到着。
今夜も駐車場の端っこに停めて発電機運転、キッチンバー「笛吹亭」を開店しました。


4月22日(日)

TX M駅で待ち合わせた長女ファミリー&カミさんとも無事遭遇。
昼を挟んで全員集合し終日「孫いぢり」もお疲れさんだ。
たそがれ時に散会!それぞれの生活に戻る。
「さらば孫めら!よ達者で暮らせ」なのである。
夫婦共々の友人である、Sさん宅を訪問し旧交をたっぷりと温める。
やはりちょっと飲み過ぎたか、、、長い夜。

4月23日(月)

カミさんを彼女の別遊スタート地点に送り届けて、私の旅を再開する。
さて、再び北に梶を切って「みちのく三大桜名所」を目指さねばならない。
相変わらず混み合う国道6号線に難儀しつつ、こんなところにこそ道の駅がほしいねと実感する。
昼になって石岡付近の大型スーパーの駐車場で一休みランチタイム。
休んでいる間に、3時間近く眠ってしまう。
これもまた「自由な旅」のいいところだが、さて今日はどこまで行けるやら?
国道118号線をなんとか走ってたそがれ時、
袋田の滝をちょっと過ぎた「道の駅奥久慈だいご」に到着。
今夜の停泊地として決定!幸いなことに温泉も設備されているんです。
浴槽はちょっと小さめですが、500円。。。もっと安い温泉も近くにあるようですがね。
昨夜の飲み過ぎと、明日の深酒?予定を考慮して今夜は臨時休肝日にしました。



4月24日(火)

福島県に入って山笑う春の風情にそこここの桜も里山や庭先を晴れやかに飾っている。
昨年、大曲花火競技会で出会ったのがきっかけでお付き合いの始めたキャンパー仲間のNさんの情報で、
彼の住まい近くの宮城県涌谷町城山公園の花見旅を計画した。
再会オフをという電話連絡に合わせて日程調整・・・300km!うーーみゅ!
「久しぶりに高速を使おう!」二本松インターから古川インターまでハイウェイでショートカットする。
古川から涌谷町を目指してナビにまかせる・・・広がる田畑のレベルがちょっと違う。
果てしなく広がる豊かな大地、豊穣な国であることがしのばれる。
「奪い取るべし」と古代の侵略者が考えたこともわからないではないが。。。
15時近くに到着して取りあえずまず風呂(^^;
まず発見した、わくや天平の湯に入ることにした。
やたら設備は立派だが、、、800円はちょっと高いんではないかい(^^;
その後涌谷町城山公園の散り始めた桜を愛でつつ、
焼きそばの出店に売っていた地元涌谷産「芹」が旨そうなので購入する

 

 

仕事帰りに迎えに来ていただいたNさんとも無事に遭遇した。
今夜のミニミニオフの会場を加護坊温泉さくらの湯駐車場と定め準備する。
正月にお一人増えて3人娘となったNファミリーと懇親会。。。
彼をZIL(キャンパー)に残して奥方と三人娘はご帰還。
20年の歳の差をお互いに10歳づつ歩み寄って夜が更けた。


4月25日(水)

仕事に出かける彼を見送って私の旅がまたはじまる。
一関〜花巻、国道4号線沿いにも見事な桜が満開だったりして目を楽しませてくれる。
道の駅石鳥谷で昼食、走り出すと「雨」ラジオの天気予報も同じことを言って「ああ!」

9:15、本日の目的地「北上展勝地」到着。
北上川河畔に2万本の桜が2.5kmに渡って咲きほこって満開している。
天気さえ良ければ・・・・・ああ!タラレバ!

 

 

陣ヶ丘なる高台に登ると眺めがよい!というキャッチフレーズに乗せられて雨の中をトレッキング。
しかしながら、、、灌木が生い茂って眺めが良いどころか見えないぞ!
まあなんとか木々の間をかいくぐって見ることはできましたが、、、(^^;
わが青春の「こころさわぐ」ほのかな恋心を、、、でっかい石碑に書き彫られた歌詞は似合わない。
おまけにスピーカーから流れるカラオケ伴奏、、、それも「北上夜曲」なのだ。
この期に及んでとやかく言わぬのだが、ねえ!

 

見事なる「みちのく三大桜名所」のひとつを満開で見られたことをよしとしよう。
おまけに、地元で活躍したSLやラッセル車も展示している。
理由はどうあれ「なるほど!」なのでありました。

 

北上展勝地に別れを告げて、旅費を補充すべく立ち寄った「特定郵便局」にATMがない!
「申込書に住所氏名を記入しカードと共に提出すればおろせますよ」といういかにも郵便局員
といったオバサン(失礼!)のお言葉に従って記入して・・・
差し出されたハンディライターにカードを挿入し、暗証番号と金額をキーイン!「確認」もキーイン!
お金は窓口の担当者が出してくれました。
細いけど交通量のやたら多い道路で、さて?
バックが危険な「つぶ丸」の出発補助(オーライ!)を窓口の女性職員さまにお願いしてみると、
「いいわよ!」と快く雨の中傘を差して手伝っていただけました。。。出発!(郵便局万歳!です)

そして名高い盛岡地方裁判所の「石割桜」に立ち寄るももまた雨の中。
観光バスで陸続と押しかけてくる観光客の合間を縫って写真撮影。
わがつぶ丸は県庁合同事務所ビルのパーキングにすんなりと入場しましたが、
最初の1時間320円は高くないかなあ(^^;

  

小雨そぼ降る道を走って、16:15 「道の駅雫石あねっこ」到着、今夜の停泊地です。
温泉500円まずます、トイレはお尻洗浄器付き「いいねえ!」
昨夜の残り鍋に具を足したりしながら、まずは第3のビールを一杯!
映らぬテレビをあきらめて、CSから録画した小林旭のDVDからJAZZミュージックへ。
雨音も素敵な夜になっていきました。


4月26日(木)

早朝4時半時バンクベッドを打つ雨音で目が覚めた。
突然、雷の音で完全に目覚めた。
やれやれ!朝のお勤めを早々に済ませてラジオの天気予報を聞く。
東北全域で寒冷前線通過中、、、ほぼ終日、雷、濃霧、雨と強風、なだれ注意報!
山沿いでは「雪」だと。おいおい!山越えで、岩手、秋田、青森と進む予定なんだ。

地域情報を整理して、水芭蕉やカタクリの観賞ポイントもある。
取りあえず「角館」で花見をして、青森に向かおう。
行けるところまで行って、風まかせ「雷雨まかせ」の旅路だ。

雫石から国道46号線を角館に向かう。
仙岩トンネルを越えて秋田県に入ると「刺巻湿原ミズバショウまつり」の標識。
立ち寄ってみると意外にも見応えのあるミズバショウの群生がすぐ側に広がっている。

 

見事な眺めにしばし我を忘れてしまうが、本当に道路際。
尾瀬のように「山歩き」をせずに観賞できる絶好のビューポイントだが、
荒らされることのないようにしっかりと管理してほしいと願ったのだ。
幸いなことに天気も回復してきて薄日もさしてきた。

おっと!レギュラーガソリン117円の看板を見つけて給油する。
新装開店サービスでティッシュボックスサービス中もうれしい。
給油中オヤジが話しかけてくる「いいなあ!こんなクルマが欲しいんだけど。。。」
奥さんと二人で経営しているらしい。「中見せてもらえないですか・・・・?」
「いいですよ!散らかってるけどね」「おーい!見せてくれるって!」
仕事そっちのけでご夫妻が車内をのぞき込む。
「ベッドも!冷蔵庫も!電子レンジも!うゎー、エアコンまで!」
「これで二人で旅するなんて夢だよね」と、感激しきりに、、、、
「オレはこのクルマでカミさんから逃げ回ってるんだ。(^^;」(苦笑するお二人でした)
ティッシュボックスをもう一個いただいて、手を振る二人と別れました。

10:00近くに角館到着。事前に有料駐車場しかないという情報も得ていたので、
なるべく近そうでクルマが出入りしやすそうな駐車場に入る。
料金徴収のオッサンが近づいてきて満面の笑みで語りかける。
「駐車料金500円です、やっと咲きました、お出でいただいた方にお喜びいただければうれしいです」
こう言われてしまうと、駐車料金500円も安く感じてしまう。
武家屋敷の佇まいに枝垂れ桜はよく似合う。
桧木内川河畔の桜は五分咲きであったが角館の風情を清々しく彩っていた。


 

 

角館の桜を堪能して、国道105号線を北上して、秋田と青森の県境山岳地帯を抜けて帰ることにする。
予定では、ここから秋田に回って桜を見たあと、弘前の桜としたかったが、秋田は盛りを過ぎている。
弘前は一週間早い。との情報で取りあえず帰宅することにしたのだ。

仙北市西木地区(旧西木村)に「かたくり群生の郷」があるとの地図情報が気になっていたが、
道路沿いの標識に釣られて案内所に立ち寄る。
歩くと2時間、クルマでドライブスルーできて見所には駐車場もある。
とのことで、協力金300円を支払って、つぶ丸を細い山道に進ませる。
一方通行、ご老人たちの案内あり。村をあげてのイベント!といった風情が好ましい。

 

 

栗林の下草を整理したらカタクリが生育した。「栗林にカタクリ」語呂合わせみたいだがホントの話だそうだ。

マタギの里、阿仁にある「道の駅あに」で一息、昼飯休憩する。
店内の売店では、「熊肉」(5,000円)なども販売されているが、
明るく開けた農村といった感じで、マタギの里のイメージは意外と希薄だ。

秋田県から雪の残る山道を越えて青森に戻る。
18:00 自宅到着すると、怪しい空模様がさらに暗くなり強風と共に「雪」がちらつきだしたのです。
とりあえず「みちのく三大桜名所」のうち2ヶ所をクリアして中断。
計画した最後の弘前は、五日後の満開に合わせて出直しました。


5月1日(火)


朝から天気にも恵まれて、「つぶ丸」から「ちび丸」に乗り換えて弘前公園(史跡弘前城)に向かう。
働くみなさまにご迷惑をかけぬよう「平日晴天」に狙いを定めて出動!
弘前公園付近の有料駐車場(1,000円相場)を避けて、
公園まで徒歩20分の岩木川河川敷無料駐車場にクルマ(ちび丸)を停めて
ウォーキングも兼ねれば健康と昼飯代の足しにもなる。
おまけに弁当持参ならば丸儲けということで(^^;
とにかく大満足の桜満開!見事な桜の競演が天守閣などの舞台装置と相まって
「日本一の桜」といって過言ではないでしょう。

 

 

 

「みちのく三大桜名所」確かに価値ある桜の名所でした。
そしてまた、日本人の心に咲く桜のひとひらの重さと美しさを感じることのできた旅でもありました。

日本人と桜、「日本さくら名所100選」といった分類もあるそうなので、全国制覇にチャレンジしようか?
なんて、つい考えてしまうのでした。(^^;
「百名山」にくらべれば、登らないで済むだけラクチンなはずですが、
まあ、気負うことなく行けるだけ行ってみようと考えた次第です。

長文お読みいただきありがとうございました。

(完)